地上の様子を3Dレベルで把握できる航空レーザー計測

レーザー光は空中をまっすぐ進む特性があるので、対象物に当ててそれが反射して戻ってくるまでの時間に光の速度を掛けると、対象物までの距離を割り出すことができます。この原理を活用した技術を、レーザー計測といいます。レーザー計測は機械部品の寸法や住宅の広さを知りたい時などに用いられるほか、さまざまな分野で使われています。大がかりなものとしては、山の高さや湖の深さを調べたりするのにも使われます。

これを、航空レーザー計測といいます。航空レーザー計測は、航空機に計測機器を搭載して、地上に向かって光を照射することで正確な高さを求めることのできる技術です。レーザー光を照射する回数は1秒間に数千回から数万回、計測可能な幅は飛行方向に対して幅数百メートルにも及ぶので、1回の飛行でも広範囲にわたる計測ができます。計測したデータに航空機の位置ずれに関する補正を加えれば、一定の高さを基準とした地上までの距離を算出することができます。

この数値はそのまま標高ということになるので、このデータを加工することで地形の様子を3Dグラフィックとしてコンピュータ上に再現したりすることが可能です。さらに、レーザー光は水を透過するため、曇りの日であっても雲を貫いて照射できるうえ、湖底や川底などにも照射できます。つまり、航空レーザー計測を使えば従来は実際に計測地点に行かなければ調査することのできなかった水深を、上空を飛行するだけで計測できるようになるわけです。

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